ネットショップ開業方法

中古レコード屋・CDショップのネットショップ独立開業ガイド!

2021年6月5日

中古レコード屋・CDショップのネットショップ独立開業ガイド!

こんにちは、長井 達也です。

今回は”中古レコード屋・CDショップのネットショップ独立開業ガイド!”です。

ご存知の通りCDやレコードの国内市場は年々縮小しており、買取販売で有名なゲオの店舗でも2022年9月30日(金)をもってCDの買取を終了しました。

つまりCDやレコード販売はニッチなマーケットへと移行し、ここからは小規模な法人や個人事業主ほどビジネスチャンスがあるとも言えます。

一方、中古レコードやCDの販売・買取店を新規開業されたい方の中には「どのように開業すれば良いの?」「買取・販売方法は?」といった疑問があるのではないでしょうか?

確かに、これまで中古レコード屋・CDショップの場合、人通りの多い場所の空中階に出店するなど、一定の成功パターンがありました。

しかし、ニッチな市場となった今、中古レコード屋・CDショップをリアル店舗として構えるのではなく、ネットショップを開設し全国に顧客層を広げる事も重要な戦略です。

また多言語対応したネットショップを作成し、海外に向けて中古レードを販売するというのも面白いと思います。

なぜなら今、日本まで中古レコードを買い付けに来るほど海外では日本のシティーポップ人気が高まっているからです。

 

ここで少し話題を変えますが、皆さんゲオが展開する「セカンドストリート」についてご存知でしょうか。実は、このブランドはアメリカでの展開を進めています。

日本でDCブランドなどを買取り、それをアメリカで転売するビジネスモデルが成功しており、メルカリ転売とは比較にならないほど究極のせどりと言えます。

実は中古レコードの分野でも同様のことが可能であると言えます。

なぜならDCブランドも中古レコードも共通するのは、日本人がモノを大切に扱うという国民性から中古市場の商品クオリティが他国に比べ異常に高いという点です。

そのため商品価値が高く、現在の円安状況においてはなおさら海外への輸出ビジネスが重要な要素になります。

またレコードに関しては、日本独自の文化「レコードの帯」などもコレクション対象となっています。

そこで今回は、中古レコードやCDの買取販売などをネットショップで行いたい方にむけて、

  • レコード・CD買取販売のネットショップ現状
  • レコード・CD買取販売のネットショップ開業方法
  • レコード・CD買取販売のネットショップ集客・経営方法

について分かりやすく解説していきたいとおもいます。

ECとは?

ECとは、electronic commerce(エレクトロニックコマース=電子商取引)の略で日本語では電子商取引を意味します。

またECサイトとはWEB上で商品の販売が行われるサイト、つまりネットショップ(オンラインショップ)の事を指します。

 

レコード・CDの買取販売を行うネットショップ現状

レコード・CDの買取販売を行うネットショップの現状

一般社団法人 日本レコード協会の発表によると、CDレンタルの店舗数は1989年末の6,213店をピークに2019年には1,882店まで減少しています。

レコード専門店に関する店舗数推移の統計はありませんが、同様に減少しているのだと推測されます。

最近では、買取販売で有名なゲオホールディングスでもCDの買い取りが終了したことがニュースになりましたよね。

つまり地方だけでなく都市部においてもレコード店・CD販売店の空白地帯が生まれつつ有り、ネット上での販売・買取需要が自然と高まっています。

なおレコード買取を専業にされている店舗さんの、下記の事業者さんなどがあります。

 BeeRecords(ビーレコード) エコストアレコード
買取方法

郵送買取
・送料、査定料、振込手数料等は全て無料

出張買取
・未対応
店頭買取
・未対応

郵送買取
・発送用の梱包資材も無償提供
・送料着払いサービスあり

出張買取
・枚数が多い方は出張買取(東京都23区等)
・出張料や査定料は無料で箱詰・荷造・搬出まで

店頭買取
1枚からの即金買取
顧客ターゲット・50代以上の男性・女性
・「断捨離」や「大掃除」をされたい方
・昔レコード集めて今は聴かなくなったご年配の方
・引っ越しや部屋の整理で処分を考えている方
・生前整理や遺品整理を検討している方
・今レコードを集めている若年層の方
特徴1・箱に詰めて送るだけ、送料無料の宅配買取
・無料で宅配キットプレゼント
専用アプリからカンタンな操作で、商品の査定お申し込みが可能。
特徴2・品物はすべて1点ごとの明細提出鑑定歴30年、買取枚数250万枚

 

レコード・CD買取販売のネットショップ開業に必要な資格・許可

レコード・CD買取販売のネットショップ開業に必要な資格・許可

中古レコード・CD買取販売の新規に開業する場合、古物商の資格が必要です。

ココに注意

新品以外の物を販売する際には、古物商許可申請が必要です。※参照元 警視庁 古物市場主許可申請

また新規に個人事業主としてネットショップを開設したい場合には、税務署に開業届の提出が必要です。

開業届とは、個人で新たにお金を生む仕事を始めたら開業準備から1カ月以内に税務署へ提出が必要な書類になります。

レコード・CD買取販売のネットショップ
開業に必要な資格・許可
届出先費用
開業届(個人事業主)税務署無料
古物商(中古の販売時)警察署19,000円

なお個人事業主として事業を開始する際に提出が必要な開業届は、少し難しく分かりづらい書面になっています。

そこでお薦めするのが、簡単な質問に答えるだけで開業届が無料で作成出来る開業freeeです。

開業freeeなら確定申告でメリットが多い青色申告に必要な『青色申告承認申請書』も同時に作成する事が出来ます。

ナガイ
実際に私も登録して試してみましたが、5分程度で手軽に開業届を作成する事が出来ました!

後はパソコンで開業届を印刷して税務署に郵送(2部郵送し、1部控え用で返却してもらいます)するだけでOKです。

 

中古レコード・CD買取販売のネットショップ開業方法

レコード・CD買取販売のネットショップ開業方法

中古レコード・CD買取販売のネットショップを開設・運営する方法として、まず2種類があります。

それはモール型とショッピングカート型です。

モール型とはAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなど1つのWEBサイトに複数のお店が出店しているショッピングモール型のネットショップ構築・運営サービスを言います。

一方ショッピングカート型とは、1つのお店単体のWEBサイトでネットショップが構築・運営出来るサービスを言い、base、makeshop、Shopifyなどがショッピングカート型サービスとして有名です。

モール型とショッピングカート型の違いは?

最近では初期費用0円、月額利用料も0円というショッピングカートも誕生しています。

そこでまずはネットショップの開業手段であるモール型とショッピングカート型の主な違いについて一覧にして説明します。

 モール型ショッピングカート型
出店コスト高い安い
利益率低い高い
集客力高い低い
デザイン性低い高い
顧客情報の所有者モール運営側店舗側

このようにモール型とショッツピングカートでは異なる特徴があります。

これらを踏まえて中古レコード・CD買取販売をネット上で展開したい場合、モール型とショッツピングカート型、どちらで開設するのが向いてるのか判断ポイントを記載しますね。

まずはレコード・CD買取販売をネット上で行う場合に、モール型が向いてる方の条件です。

モール型での出店が向いてる方

・知名度のある商材を低価格で販売可能な場合
・大量生産された商品を数多く販売したい場合
・売上金額を重視したい場合
・広告宣伝に予算を掛けられる方

続いて子供服をネット上で販売する場合に、ショッピングカート型が向いてる方の条件です。

カート型での出店が向いてる方

・知名度のない独自商品を販売したい場合
・大量生産できない商品を販売したい場合
・利益率を重視したい場合

なおオムニチャネルの導入という意味では、実店舗運営者に関わらず積極的に売上高を追求するには、モールとショッピングカートの併用運用が望ましいと言えます。

ただしいきなり同時に開始するのは難しいと思いますので、まずはどちらかで開業をはじめましょう。

 

モール型ECサイト出店時の費用比較!

モール型ECサイト出店時の費用比較!

レコード・CD買取販売のネットショップ開業方法としてモール型を選択した場合、選択肢としてAmazonや楽天市場、ヤフーショッピング、ZOZOなどがあります。

そこで各モールの最安値プランで料金を比較します。

Amazon楽天市場ヤフーショップ
初期費用無料無料無料
月額費用4,900円19,500円0円
販売手数料8%~15%10%以上6.5%以上
商品点数無制限5000点20万点
出店条件個人・法人個人・法人個人・法人
備考

販売手数料はカテゴリにより異なる

販売手数料は利用料+決済手数料+ポイント原資他を含む。

販売手数料は利用料+決済手数料+ポイント原資他を含む。

 

ショッピングカート型ECサイト出店時の費用比較!

ショッピングカート型ECサイト出店時の費用比較!

レコード・CD買取販売のネットショップ開業方法としてショッピングカート型を選択した場合、さらに選択肢として無料カートと有料カートの2種類があります。

無料カートとしてはbase、stores.jpなどが有名です。

また有料カートとしてmakeshop、Shopify、おちゃのこネット、カラーミーなどが有名です。

これら無料と有料での大きな違いは2点です。

注意ポイント

・無料カートは月額利用料が無料だが、販売手数料が高い。
・無料カートは原則として独自ドメインが利用出来ない。

無料のショッピングカートが向いてる方

レコード・CD買取販売のネットショップ開業方法として無料カートが適しているのは、月間売上高が約20万円以下、年間240万円以下の場合です。

なぜなら月間20万円以上の売上が近い将来見込めるなら、経費の損益分岐としては有料のショッピングカートのほうがお得になるからです。

また独自ドメインを選べた方が、SEO対策や将来的に何かしらの理由で別のショッピングカートに移転したい場合なども対応しやすくなります。

BASESTORESカラーミーおちゃのこネット
初期費用0円0円0円0円
月額料金0円0円0円0円
販売手数料6.6% +¥405%6.6% + 30円6.6%(税別)
商品点数無制限無制限無制限100点
独自ドメイン

※カラーミーは独自ドメイン利用時、独自SSLでの常時SSL:月額1,100円発生します

2024年1月18日現在

 

有料のショッピングカートが向いてる方

レコード・CD買取販売のネットショップ開業方法として有料カートが適しているのは月間売上高が約20万円以上、年間240万円以上を目指されたい方です。

また一般的にデザインのカスタマイズ性が高いのは有料カートとなります。

ですから将来的に利益がでた際、WEBデザイナーさんなどにデザインを依頼してブランディングを高めたいという場合にも有料カートはオススメです。

makeshopShopifyカラーミーおちゃのこネット
初期費用11,000円0円3,300円6,600円
月額料金12,100円25$4,950円3,300円
販売手数料3.19%~3.4%4.0%~3.5%(税別)
商品点数10,000点無制限無制限5,000点
独自ドメイン

※上記の初期費用は、独自ドメイン利用した場合の設定費用等が含まれています。

2022年4月7日現在

お薦め第1位 makeshop 

MakeShopは上場会社GMOグループの子会社が提供するショッピングカート構築サービスです。

デザインカスタマイズ
Instagram連携
バリエーション登録
(カラーやサイズなど)
2種類まで

特徴としては各画面のHTML・CSSが編集する事が可能なので、プロのWEBデザイナーに制作を依頼すれば自由度の高いネットショップが開業できます。

またデザイン性の高いテンプレートも予め用意されているので、ホームページの作成が初心者の方でも手軽にネットショップが作成可能です。

料金体系も契約期間に応じて最大30%割引となります。

なお入荷前の新商品や話題商品を先行販売し、予約注文を受けることのできる予約販売機能もあります。

ただしmakeshopでは、ショップ表示画面、また決済通貨はすべて日本語・日本円となり、外国語での表記に対応しておりません。

送料につきましても日本国内の各地域の設定となり、海外に関しては、地域ごとに詳細な設定を行うことはできないため、海外販売を視野にしている場合はオススメ出来ません。

詳しくはコチラ



お薦め第2位 おちゃのこネット

おちゃのこネットは、高機能かつ低価格なショッピングカートとして有名です。

デザインカスタマイズ
Instagram連携
バリエーション登録
(カラーやサイズ・男女など)
3種類まで

makeshopと同様にCSSが編集可能なので、比較的自由度の高いネットショップが構築できます。

またデザイン性の高いテンプレートも予め用意されているので、ホームページの作成が初心者の方でも手軽にネットショップを作成・開業可能です。

なおおちゃのこネットの特徴として、バリエーション登録機能の充実が挙げられます。

商品点数が5000点以下でよければ、是非オススメしたいネットショップ開業サービスです。

なお予約販売機能については今のところありません。また海外向けサイトは作成可能ですが多言語対応はしていません。

詳しくはコチラ



お薦め第3位 カラーミー

カラーミーショップはmakeshopと同じく上場会社GMOグループの子会社が提供するショッピングカート構築サービスです。

デザインカスタマイズ
Instagram連携
バリエーション登録
(カラーやサイズなど)
2種類まで

デザインテンプレートのHTMLやCSSが編集可能なので、自由度の高いネットショップサイトが構築できます。

ただしオプションの料金メニューが多く、分かりづらい面もあります。

なおカラーミは、日本国内での販売を想定して設計されているため、他言語での機能対応はしておりません。

しかし、アプリストア内の「WorldShoppingBIZ for カラーミーショップ」を導入いただくことで、多言語での表示が可能となります。

詳しくはコチラ

 

お薦め第4位 Shopify 

Shopify はカナダ発祥、世界175か国、1,700,00店舗を有する世界最大のショッピングカート構築サービスです。

デザインカスタマイズ
Instagram連携
バリエーション登録
(カラーやサイズなど)
3種類まで

ShopifyはHTMLやCSSが編集可能なので、デザイン自由度の高いネットショップサイトが構築できます。

特徴としては、ShopifyがWordPressのように拡張性に富んだサービスになります。

例えば多言語展開が可能なので越境ECに挑戦したい方にはオススメのサービスと言えます。

ただし日本法人はありますが、サービス開発がカナダということもありどこまでローカライズ出来ているかというと疑問点もあります。

 

レコード・CDの梱包方法について

レコード・CDの梱包方法について

レコード・CD買取販売のネットショップ開設準備が整ったら、次は梱包材などの手配です。

ダンボールなどの梱包材(ダンボール・クッション材・テープなど)は、取り扱う商材によってはネットショップの利益を圧迫するものとなります。

また、ダンボールの大きさや梱包方法によって運送会社の送料も大きく変動する場合がありますので、商材にマッチした梱包材を選ばないと不要なコストが発生します。

ネットショップ開業前に適切な梱包材を用意しましょう。

なおダンボールにロゴマークなどを印刷したい場合には、5年連続注文件数No.1のダンボール専門の通販サイトである【ダンボールワン】がオススメです。

2万点以上の梱包材(ダンボール・緩衝材・テープ・封筒・ラッピング資材など)を販売しているほか、初期コスト無料のオリジナル印刷パッケージなども提供されています。

 

レコード・CDの発送について

レコード・CDの発送について

ネットショップ開設前に準備が必要なのが、運送会社との契約です。

個人宅への配送業者として基本的にヤマト運輸、佐川運輸、日本郵便の3社のいずれかで行うのが一般的です。

事前に最寄りの営業所に電話して、送り状を入手しておきましょう。

なお送り状作成には印刷出力する方法と手書きの2種類あり、入手先・方法は下記の通りとなります。

プリンタを用意して、印刷出力できるように準備することがオススメです。

 

確定申告

新規に個人事業主としてネットショップを開業した場合は、確定申告が必要になります。

確定申告とは、個人事業主の方が1月1日~12月31日までの1年間の営業結果を翌年の2月16日~3月15日の間に税務署に確定申告書を提出する事を言います。

また確定申告書を作成するには会計や簿記の知識が必要になるのですが、お小遣い帳感覚で開業し店舗の確定申告の作成が可能となる、クラウド型と呼ばれる確定申告書が作成出来る会計ソフトをご紹介します。

クラウド会計ソフトとはインターネット上で入力出来るソフトの事で、特に下記はいずれも会計の知識がなくても確定申告書を作成する事が可能です。

それでは早速おススメの3社のクラウド会計ソフトを比較していきます!

サービス名

やよいの青色申告

freee会計

マネーフォワード 確定申

初期費用0円0円0円
対応


・青色申告
・白色申告


・青色申告
・白色申告


・青色申告
・白色申告

料金プラン1

セルフ
年9,680円
スターター
年12,936円
パーソナル
年12,936円

料金プラン2


電話サポート付
年26,400円


消費税申告するなら
年26,136円


電話サポート付
年39,336 円

特徴

 最安値&人気No1!
1年間無料!

レシートをスマホで撮影
簡単に経理処理が出来る


2023年12月値上予定

2023/10/28 現在

まとめ

以上、”中古レコード屋・CDショップのネットショップ独立開業ガイド!”はいかがでしたか?

日本ではレコード・CDの国内市場縮により小売店舗が閉店し空白地帯が広がっています。

つまりネット上でビジネスを展開するのに親和性が高い業態といえますよね。

ポイント

  • レコード・CD買取販売を新規に開始する場合、古物商の許可が必要。
  • レコード・CD買取販売のECのサイト開設にはモール型とショッピングカート型の2種類がある。
  • この記事を書いた人
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運営者 長井 達也

30歳からはじめるネットショップの開業術は、個人事業主の方や副業で手軽にネットショップ(通販)を開業されたい方に販売/開設/手続きに関する役立つ情報を発信しています。
【経歴】20代で美容室、ネイルサロンのマネジメント、赤字居酒屋の立て直しを経験。その後ネットショップ構築のASP事業立上げに参画。現在は商業不動産のコンサルティング仲介やレンタルサロンを経営しています。

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