シューズ ネットショップ開業方法

スニーカー(靴屋)のネットショップ開業ガイド!仕入れやECサイト開設比較!

2021年7月24日

スニーカー(靴屋)のネットショップ開業ガイド!仕入れやECサイト開設比較!

こんにちは、長井 達也です。

今回は、”スニーカー(靴屋)のネットショップ開業ガイド!仕入れやECサイト開設比較!”です。

少子高齢化に伴い労働力が低下し、日本は緩やかに円安に向かう可能性があります。

そうなると、海外からスニーカーなどを仕入れ販売している店舗は仕入れ価格の高騰に悩まされる事になります。

ABCマートが古物商の許可を取得したように、今後はプレミアム感のあるスニーカーの買取販売というのも大きなビジネスになる可能性があります。

そこで今回はスニーカー販売を現在行っている店舗さんに向けて、

  • スニーカーショップのネット販売状況
  • スニーカーショップのネットショップ開設サービス比較
  • スニーカーショップのネットショップ開設・集客・経営方法

について分かりやすく解説し、またスニーカー販売に最適なショッピングカートシステムについて比較解説していきたいと思います。

ナガイ
※2023年8月現在、短期的なトレンドなのか、Nikeのパンダが値崩れを起こすなど、スニーカーブームの急激な終焉に関する話題が増えています。希少価値から実態を伴った価値という仕入れ目線が重要になるかもしれません。

 

スニーカーショップ(靴)のネット販売状況

スニーカー(靴)のネット販売の現状

業界動向サーチによると、2020年-2021年の靴業界の業界規模(主要対象企業8社の売上高の合計)は4,489億円となりました。

靴業界としては市場規模が縮小傾向にあり、特にコロナ禍において、紳士靴や婦人靴の売上が低迷している事が影響しています。

一方、健康ブームでランニングシューズを含めたスニーカー類の販売は好調です。

ただし、靴業界の売上全体を押し上げるまでには至っていません。

出典:「靴業界の2021年版の業界レポート」(業界動向サーチ)より

 

なお、これからスニーカー類をネットショップで販売されるなら、ベンチマークしておくべき会社にザッポスが挙げられます。

ザッポスは1999年に創業し、2009年7月にアマゾンが9億4000万ドル買収した会社です。

なぜアマゾンがそこまで大金を積んでこの会社を購入したかったのか。

それは顧客満足と社員満足を支える独自のカルチャーで売上を伸ばした会社だからです。

1999年というと日本ではADSL回線がやっと始まり、”常時接続”がようやくはじまったネットショップ黎明期といえる時代です。

その当時、靴をネットショップで購入するというのは今もっと心理的なハードルが高かったはずです。

しかしザッポスでは送料無料、返品無料など数多くの施策で高いリピートを誇りました。

またカスタマーサポートにも力を入れており、リッツカールトンの2000ドル決裁権の様にザッポスも担当者には数多くの独自決裁権が与えられていました。

これらは一見すると無秩序にも見えがちですが、顧客のリテンションを追求するという上で理にかなった施策となり、最近言われだした顧客生涯価値(LTV)に繋がるものとなりました。

詳細は2010年発売の”ザッポスの奇跡”を一読されることをオススメします。

 

スニーカーショップ(靴)の仕入れについて

スニーカー商品の仕入れについて

スニーカーのネットショップを開業するにあたり、自前で製造販売しない限りは仕入れルートの確保が必要ですよね。

なおNIKEやadidasなどの有名ブランドは、メーカーと輸入販売に関する代理店契約を結んだ企業により独占的に輸入・販売されるのが一般的です。

これとは別に外国で合法的に製造・販売された商品を外国で購入し日本の代理店を通さずに輸入した商品を並行輸入といいます。

並行輸入した商品を販売する事は基本的に問題となる事はありませんが、偽ブランド品やコピー商品を輸入したり販売する行為は商標権侵害となります。

これらは犯罪行為となり逮捕される事になりますので、間違ってもこれらの違法商品は取り扱わない様にしましょう。

なお、並行輸入する場合は現地バイヤーとのコネクションがないと簡単には行きません。

小規模でスタートするなら、せどり的に海外から個人通販で購入したものを販売したり、買い物代行業者に依頼するという方法もあります。

またプレミアム感の高いスニーカーなどは、トレカビジネス同様に買取販売の市場が大きく成長していく可能性もあります。

そういう意味では古物商を取得して、買い取りを強化していくというのも面白いのではないでしょうか。

 

スニーカー(靴)販売のネットショップ開業に必要な資格・許可

スニーカー販売のネットショップ開業に必要な資格・許可

スニーカーのネットショップを開設する場合、特に必要となる資格や許可はありません。

ただし個人で新規にネットショップを開設し事業を開始したい場合には、税務署に開業届の提出が必要です。

開業届とは個人で新たにお金を生む仕事(=個人事業主)を始めたら、開業準備から1カ月以内に税務署へ提出が必要な書類になります。

スニーカー販売のネットショップ
開業に必要な資格・許可
届出先費用
開業届(個人事業主)税務署無料

なお開業届は、少し難しく分かりづらい書面になっています。

そこでお薦めするのが、簡単な質問に答えるだけで開業届が無料で作成出来る開業freeeです。

開業freeeなら確定申告でメリットが多い青色申告に必要な『青色申告承認申請書』も同時に作成する事が出来ます。

ナガイ
実際に私も登録して試してみましたが、5分程度で手軽に開業届を作成する事が出来ました!

後はパソコンで開業届を印刷して税務署に郵送(2部郵送し、1部控え用で返却してもらいます)するだけでOKです。

 

スニーカー(靴)販売のネットショップ開業方法

スニーカー販売のネットショップ開業方法

スニーカー販売のネットショップを開設・運営する方法として、まず2種類があります。

それはモール型とショッピングカート型です。

モール型とはAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなど1つのWEBサイトに複数のお店が出店しているショッピングモール型のネットショップ構築・運営サービスを言います。

一方ショッピングカート型とは、1つのお店単体のWEBサイトでネットショップが構築・運営出来るサービスを言い、base、makeshop、Shopifyなどがショッピングカート型サービスとして有名です。

モール型とショッピングカート型の違いは?

最近では初期費用0円、月額利用料も0円というショッピングカートも誕生しています。

そこでまずはネットショップの開業手段であるモール型とショッピングカート型の主な違いについて一覧にして比較説明します。

 モール型ショッピングカート型
出店コスト高い安い
利益率低い高い
集客力高い低い
デザイン性低い高い
顧客情報の所有者モール運営側店舗側

このようにモール型とショッツピングカートでは異なる特徴があります。

これらを踏まえて貴方がスニーカー販売をネット上でおこないたい場合、モール型とショッツピングカート型、どちらで開設するのが向いてるのか判断ポイントを記載しますね。

まずはスニーカー販売をネットショップで販売する場合に、モール型が向いてる方の条件です。

モール型での出店が向いてる方

・知名度のある商材を低価格で販売可能な場合
・大量生産された商品を数多く販売したい場合
・売上金額を重視したい場合
・広告宣伝に予算を掛けられる方

続いてスニーカー販売をネット上で販売する場合に、ショッピングカート型が向いてる方の条件です。

カート型での出店が向いてる方

・知名度のない独自商品を販売したい場合
・ハンドメイドなど大量生産できない商品を販売したい場合
・利益率を重視したい場合

なおオムニチャネルの導入という意味では、実店舗運営者に関わらず積極的に売上高を追求するには、モールとショッピングカートの併用運用が望ましいと言えます。

ただしいきなり同時に開始するのは難しいと思いますので、まずはどちらかでネットショップ開業をはじめましょう。

 

モール型ECサイト出店時の費用比較!

モール型ECサイト出店時の費用比較!

スニーカー販売のネットショップ開業方法としてモール型を選択した場合、選択肢としてAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどがあります。

そこで各モールの最安値プランで料金を比較します。

Amazon楽天市場ヤフーショップ
初期費用無料無料無料
月額費用4,900円19,500円0円
販売手数料8%~15%10%以上6.5%以上
商品点数無制限5000点20万点
出店条件個人・法人個人・法人個人・法人
備考

販売手数料はカテゴリにより異なる

販売手数料は利用料+決済手数料+ポイント原資他を含む。

販売手数料は利用料+決済手数料+ポイント原資他を含む。

 

ショッピングカート型ECサイト出店時の費用比較!

ショッピングカート型ECサイト出店時の費用比較!

スニーカー販売のネットショップ開業方法としてショッピングカート型を選択した場合、選択肢として無料カートと有料カートの2種類があります。

無料カートとしてはbase、stores.jpなどが有名です。

また有料カートとしてmakeshop、Shopify、おちゃのこネット、カラーミーなどが有名です。

これら無料と有料での大きな違いは2点です。

注意ポイント

・無料カートは月額利用料が無料だが、販売手数料が高い。
・無料カートは原則として独自ドメインが利用出来ない。

 

無料のショッピングカートが向いてる方

スニーカー販売のネットショップ開業方法として無料カートが適しているのは、月間売上高が約20万円以下、年間240万円以下の場合です。

なぜなら月間20万円以上の売上が近い将来見込めるなら、経費の損益分岐としては有料のショッピングカートのほうがお得になるからです。

また独自ドメインを選べた方が、SEO対策や将来的に何かしらの理由で別のショッピングカートに移転したい場合なども対応しやすくなります。

つまりOEMを含めオリジナルのスニーカー販売する場合、または副業として気軽にスニーカーのネットショップを開業されたい場合に限り無料カートでも良いと思います。

BASESTORESカラーミーおちゃのこネット
初期費用0円0円0円0円
月額料金0円0円0円0円
販売手数料6.6% +¥405%6.6% + 30円6.6%(税別)
商品点数無制限無制限無制限100点
独自ドメイン

※カラーミーは独自ドメイン利用時、独自SSLでの常時SSL:月額1,100円発生します

2024年1月18日現在

 

有料のショッピングカートが向いてる方

スニーカー販売のネットショップ開業方法として有料カートが適しているのは月間売上高が約20万円以上、年間240万円以上を目指されたい方です。

また一般的にネッツショップサイトのカスタマイズ性が高いのは有料カートとなります。

ですから将来的に利益がでた際、WEBデザイナーさんなどにデザインを依頼してブランディングを高めたいという場合にも有料カートはオススメです。

makeshopShopifyカラーミーおちゃのこネット
初期費用11,000円0円3,300円6,600円
月額料金12,100円25$4,950円3,300円
販売手数料3.19%~3.4%4.0%~3.5%(税別)
商品点数10,000点無制限無制限5,000点
独自ドメイン

※上記の初期費用は、独自ドメイン利用した場合の設定費用等が含まれています。

2022年4月7日現在

 

お薦め第1位 makeshop 

 

スニーカー販売のネットショップ開設サービスとして、一番にオススメするのはメイクショップです。

MakeShopは上場会社GMOグループの子会社が提供するショッピングカート構築サービスです。

デザインカスタマイズ
Instagram連携
バリエーション登録
(カラーやサイズなど)
2種類まで

特徴としては各画面のHTML・CSSが編集する事が可能なので、プロのWEBデザイナーに制作を依頼すれば自由度の高いネットショップが開業できます。

またデザイン性の高いテンプレートも予め用意されているので、ホームページの作成が初心者の方でも手軽にネットショップが作成可能です。

料金体系も契約期間に応じて最大30%割引となります。

なお入荷前の新商品や話題商品を先行販売し、予約注文を受けることのできる予約販売機能もあります。

プレミアムのあるスニーカー販売をされたい場合などにはオススメです。

詳しくはコチラ



お薦め第2位 おちゃのこネット

スニーカー販売のネットショップ開設サービスとして、次に紹介するのはおちゃのこネットです。

おちゃのこネットは、高機能かつ低価格なショッピングカートとして有名です。

デザインカスタマイズ
Instagram連携
バリエーション登録
(カラーやサイズ・男女など)
3種類まで

makeshopと同様にCSSが編集可能なので、比較的自由度の高いネットショップが構築できます。

またデザイン性の高いテンプレートも予め用意されているので、ホームページの作成が初心者の方でも手軽にネットショップを作成・開業可能です。

詳しくはコチラ



お薦め第3位 カラーミー

スニーカー販売に適したネットショップ開設サービスとして、カラーミーがあります。

カラーミーショップはmakeshopと同じく上場会社GMOグループの子会社が提供するショッピングカート構築サービスです。

デザインカスタマイズ
Instagram連携
バリエーション登録
(カラーやサイズなど)
2種類まで

デザインテンプレートのHTMLやCSSが編集可能なので、自由度の高いネットショップサイトが構築できます。

ただしオプションの料金メニューが多く、分かりづらい面もありますのでよく確認が必要です。

詳しくはコチラ

 

お薦め第4位 Shopify 

Shopify はカナダ発祥、世界175か国、1,700,00店舗を有する世界最大のショッピングカート構築サービスです。

デザインカスタマイズ
Instagram連携
バリエーション登録
(カラーやサイズなど)
3種類まで

ShopifyはHTMLやCSSが編集可能なので、デザイン自由度の高いネットショップサイトが構築できます。

ただし日本法人はありますが、サービス開発がカナダということもありどこまでローカライズ出来ているかというと疑問点もあります。

将来的に越境販売等も視野に入れていくならオススメしますが、NIKEやadidas、New Balanceなどメジャーブランドを日本国内で販売する場合には適さない可能性があります。

スニーカー(靴)の梱包方法について

スニーカー(靴)の梱包方法について

スニーカー販売のネットショップ開設準備が整ったら、次は梱包材などの手配です。

ダンボールなどの梱包材(ダンボール・クッション材・テープなど)は、取り扱う商材によってはネットショップの利益を圧迫するものとなります。

また、ダンボールの大きさや梱包方法によって運送会社の送料も大きく変動する場合がありますので、商材にマッチした梱包材を選ばないと不要なコストが発生します。

ネットショップ開業前にスニーカーの梱包に適切な梱包材を用意しましょう。

なおダンボールにロゴマークなどを印刷したい場合には、5年連続注文件数No.1のダンボール専門の通販サイトである【ダンボールワン】がオススメです。

2万点以上の梱包材(ダンボール・緩衝材・テープ・封筒・ラッピング資材など)を販売しているほか、初期コスト無料のオリジナル印刷パッケージなども提供されています。

 

スニーカーの発送について

スニーカーの発送について

ネットショップ開設前に準備が必要なのが、運送会社との契約です。

個人宅への配送業者として基本的にヤマト運輸、佐川運輸、日本郵便の3社のいずれかで行うのが一般的です。

事前に最寄りの営業所に電話して、送り状を入手しておきましょう。

なお送り状作成には印刷出力する方法と手書きの2種類あり、入手先・方法は下記の通りとなります。

プリンタを用意して、印刷出力できるように準備することがオススメです。

確定申告

新規に個人事業主としてスニーカー販売のネットショップを開業した場合には、確定申告が必要になります。

確定申告とは個人事業主の方が1月1日~12月31日までの1年間の営業結果を、翌年の2月16日~3月15日の間に税務署に確定申告書を提出する事を言います。

確定申告書を作成するには会計や簿記の知識が基本的に必要です。

しかし最近ではお小遣い帳感覚で確定申告の作成が可能となる、クラウド型と呼ばれる確定申告書が作成出来る会計ソフトをご紹介します。

クラウド会計ソフトとはインターネット上で入力出来るソフトの事で、特に下記はいずれも会計の知識がなくても確定申告書を作成する事が可能です。

それでは早速おススメの3社のクラウド会計ソフトを紹介しておきますね。

サービス名

やよいの青色申告

freee会計

マネーフォワード 確定申

初期費用0円0円0円
対応


・青色申告
・白色申告


・青色申告
・白色申告


・青色申告
・白色申告

料金プラン1

セルフ
年9,680円
スターター
年12,936円
パーソナル
年12,936円

料金プラン2


電話サポート付
年26,400円


消費税申告するなら
年26,136円


電話サポート付
年39,336 円

特徴

 最安値&人気No1!
1年間無料!

レシートをスマホで撮影
簡単に経理処理が出来る


2023年12月値上予定

2023/10/28 現在

 

まとめ

以上、スニーカー(靴屋)のネットショップ開業ガイド!仕入れやECサイト開設比較!はいかがでしたか?

スニーカーという商材は、アパレル商品などよりもフィット感が求められますよね。

そのため、リアル店舗ではなくネットショップで販売するというのは売る側も買う側も心理的ハードルが高いものです。

ちなみにABCマートマートでの返品規定は、室内での試し履き、化粧箱があれば返品・同商品のサイズ交換対応。との事。

ただし返品対応を柔軟にすれば、その分在庫管理も大変になるため、入荷、検品・出荷の体制やルール作りが重要になります。

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ポイント

  • スニーカー(靴)をネットショップで販売する場合、特に資格なく販売が可能。
  • スニーカー(靴)のネットショップ開設にはモール型とショッピングカート型の2種類がある。
  • スニーカー(靴)のネットショップ販売では返品対応の柔軟さがキモとなる。
  • この記事を書いた人
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運営者 長井 達也

30歳からはじめるネットショップの開業術は、個人事業主の方や副業で手軽にネットショップ(通販)を開業されたい方に販売/開設/手続きに関する役立つ情報を発信しています。
【経歴】20代で美容室、ネイルサロンのマネジメント、赤字居酒屋の立て直しを経験。その後ネットショップ構築のASP事業立上げに参画。現在は商業不動産のコンサルティング仲介やレンタルサロンを経営しています。

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