こんにちは、長井達也です。
今回は、”施術者さんのネットショップ開業ガイド!店販&ネット販売の重要性”です。
美容室やエステサロンなど美容ディーラーさんが出入りしている業種では、軒並み店販強化やネット販売を勧める営業を行っていますよね。
実際、美容室などではヘアー関連商品として電気バリブラシなど10万円を超える商品も売れています。
これは試してみたいけど機会がなかった方が髪の専門家である美容師さんから具体的に説明してもらい、試用のうえ納得したからです。
またリモートワークによる在宅勤務で、専門店で購入する機会が減少したり新たな巣篭もり需要を獲得できる可能性もあります。
つまり店販を強化したりネットショップを開業する事で、コロナにより売上減少傾向を補う事も出来ます。
しかしディーラーさんとの接触機会が少ない鍼灸整骨院や、整体院などの業種ではネットショップ運営はもちろん店販すらされていない所が多くあります。
施術者さんの中には店販には苦手意識がある方も多く、物販で顧客が喜ぶとは思えないと考える施術者さんも多いので、
- お客様に喜んでもらうための店販
- 店販で売れるオススメ商品
- 店販売の販売ノウハウ
について解説していきますね。
まずはお客様に喜んでもらうための店販から
施術者の方が店販に苦手意識を感じるのは、
・
・
といっ
一方で消費者(顧客)は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、マスクの着用や・リモートワークによるWeb会議など、新しい生活スタイルに対する問題を解決したいという漠然としたニーズを持っています。
これらのニーズ( 欲求が満たされていない状態 )に対して、理美容の専門家または治療家としてお客様のウォンツ( 具体的な欲望 )を提案できるのであれば、商品提案をするべきではないでしょうか?
つまり”顧客に喜ばれないから店販をしない”というスタンスからの脱却です。
顧客に喜ばれるために店販で”何ができるか”から考えてみてはどうでしょうか。
施術者さんがネットショップ開業するのに必要な資格・許可
新規にネットショップを開業する場合、必要となる許可や届出について説明していきます。
薬事法に接触する場合などを除き、施術者さんが商品を仕入れて販売する場合には原則として必要となる資格はありません。
ただし、例えば本業とは関係なく個人で調理したものを販売したいなどの場合は食品衛生法に接触したりしますのでご注意下さい。
商品の仕入れについて
施術者さんがネットショップを開業するにあたり、ディーラーとお付き合いがない場合、仕入れルートの確保が必要ですよね。
まずは何を販売するかによりますが、例えばこのような商品が考えられます。
ポイント
・鍼灸整骨院の場合、耳つぼダイエット関連
・美容師の場合、ヘアケア商品、ドライヤー、シャワーヘッドなど
・柔道整復師の場合、サポーター・コルセット・杖
・理学療法士(整体)の場合、筋トレ・サポーター・ダイエット関連など
ネットショップ開業方法
施術者さんにとってネットショップを開設・運営する方法として、おおきく2種類あります。
それはモール型とショッピングカート型です。
モール型とはAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなど1つのWEBサイトに複数のお店が出店しているショッピングモール型のネットショップ構築・運営サービスを言います。
一方ショッピングカート型とは、1つのお店単体のWEBサイトでネットショップが構築・運営出来るサービスを言い、base、makeshop、Shopifyなどがショッピングカート型サービスとして有名です。
モール型とショッピングカート型の違いは?
最近では初期費用0円、月額利用料も0円というショッピングカートも誕生しています。
そこでまずはネットショップの開業手段であるモール型とショッピングカート型の主な違いについて一覧にして説明します。
モール型 | ショッピングカート型 | |
出店コスト | 高い | 安い |
利益率 | 低い | 高い |
集客力 | 高い | 低い |
デザイン性 | 低い | 高い |
顧客情報の所有者 | モール運営側 | 店舗側 |
このようにモール型とショッピングカートでは異なる特徴があります。
そこでモール型とショッツピングカート型、どちらで開設するのが向いてるのか判断ポイントを解説しますね。。
まずはアパレル商品をネット上で販売する場合に、モール型が向いてる方の条件です。
モール型での出店が向いてる方
・知名度のある商材を低価格で販売可能な場合
・大量生産された商品を数多く販売したい場合
・売上金額を重視したい場合
・広告宣伝に予算を掛けられる方
続いてネット上で販売する場合に、ショッピングカート型が向いてる方の条件です。
カート型での出店が向いてる方
・知名度のない独自商品を販売したい場合
・ハンドメイドなど大量生産できない商品を販売したい場合
・利益率を重視したい場合
モール型ECサイト出店時の費用比較!
ネットショップ開業方法としてモール型を選択した場合、選択肢としてAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどがあります。
そこで各モールの最安値プランで料金を比較します。
Amazon | 楽天市場 | ヤフーショップ | |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 4,900円 | 19,500円 | 0円 |
販売手数料 | 8%~15% | 10%以上 | 6.5%以上 |
商品点数 | 無制限 | 5000点 | 20万点 |
出店条件 | 個人・法人 | 個人・法人 | 個人・法人 |
備考 | 販売手数料はカテゴリにより異なる | 販売手数料は利用料+決済手数料+ポイント原資他を含む。 | 販売手数料は利用料+決済手数料+ポイント原資他を含む。 |
ショッピングカート型ECサイト出店時の費用比較!
ネットショップ開業方法としてショッピングカート型を選択した場合、さらに選択肢として無料カートと有料カートの2種類があります。
無料カートとしてはbase、stores.jpなどが有名です。
また有料カートとしてmakeshop、Shopify、おちゃのこネット、カラーミーなどが有名です。
これら無料と有料での大きな違いは2点です。
注意ポイント
・無料カートは月額利用料が無料だが、販売手数料が高い。
・無料カートは原則として独自ドメインが利用出来ない。
ではこれらを踏まえて、どちらの利用が向いているのか詳しく開設します。
無料のショッピングカートが向いてる方
ネットショップ開業方法として無料カートが適しているのは月間売上高が約20万円以下、年間240万円以下の場合です。
なぜなら月間20万円以上の売上が近い将来見込めるなら、経費の損益分岐としては有料のショッピングカートのほうがお得になるからです。
また独自ドメインを選べた方が、SEO対策や将来的に何かしらの理由で別のショッピングカートに移転したい場合なども対応しやすくなります。
つまりハンドメイド作品を販売する場合や、まずはお試しで気軽にアパレルのネットショップを開業されたい場合には無料カートでも良いと思います。
BASE STORES カラーミー おちゃのこネット 初期費用 0円 0円 0円 0円 月額料金 0円 0円 0円 0円 販売手数料 6.6% +¥40 5% 6.6% + 30円 6.6%(税別) 商品点数 無制限 無制限 無制限 100点 独自ドメイン ◯ ✕ ◯ ✕
※カラーミーは独自ドメイン利用時、独自SSLでの常時SSL:月額1,100円発生します
2024年1月18日現在
有料のショッピングカートが向いてる方
ネットショップ開業方法として有料カートが適しているのは月間売上高が約20万円以上、年間240万円以上を目指されたい方です。
また一般的にデザインのカスタマイズ性が高いのは有料カートとなります。
ですから将来的に利益がでた際、WEBデザイナーさんなどにデザインを依頼してブランディングを高めたいという場合にも有料カートはオススメです。
makeshop Shopify カラーミー おちゃのこネット 初期費用 11,000円 0円 3,300円 6,600円 月額料金 12,100円 25$ 4,950円 3,300円 販売手数料 3.19%~ 3.4% 4.0%~ 3.5%(税別) 商品点数 10,000点 無制限 無制限 5,000点 独自ドメイン ◯ ◯ ◯ ◯
※上記の初期費用は、独自ドメイン利用した場合の設定費用等が含まれています。
2022年4月7日現在
お薦め第1位 makeshop
MakeShopは上場会社GMOグループの子会社が提供するショッピングカート構築サービスです。
デザインカスタマイズ | ◎ |
Instagram連携 | ○ |
定期購入機能 | 有料オプション |
特徴としては各画面のHTML・CSSが編集する事が可能なので、プロのWEBデザイナーに制作を依頼すれば自由度の高いネットショップが開業できます。
またデザイン性の高いテンプレートも予め用意されているので、ホームページの作成が初心者の方でも手軽にネットショップが作成可能です。
料金体系も契約期間に応じて最大30%割引となります。
なお入荷前の新商品や話題商品を先行販売し、予約注文を受けることのできる予約販売機能もあります。
お薦め第2位 おちゃのこネット
おちゃのこネットは、高機能かつ低価格なショッピングカートとして有名です。
デザインカスタマイズ | ○ |
Instagram連携 | ○ |
定期購入 | ☓ |
makeshopと同様にCSSが編集可能なので、比較的自由度の高いネットショップが構築できます。
またデザイン性の高いテンプレートも予め用意されているので、ホームページの作成が初心者の方でも手軽にネットショップを作成・開業可能です。
商品点数が5000点以下でよければ、是非オススメしたいネットショップ開業サービスです。
お薦め第3位 カラーミー
カラーミーショップはmakeshopと同じく上場会社GMOグループの子会社が提供するショッピングカート構築サービスです。
デザインカスタマイズ | ◎ |
Instagram連携 | ○ |
定期購入 | ○ |
デザインテンプレートのHTMLやCSSが編集可能なので、自由度の高いネットショップサイトが構築できます。
ただしオプションの料金メニューが多く、分かりづらい面もあります。
お薦め第4位 Shopify
Shopify はカナダ発祥、世界175か国、1,700,00店舗を有する世界最大のショッピングカート構築サービスです。
デザインカスタマイズ | ◎ |
Instagram連携 | ○ |
定期購入機能 | △API対応 |
ShopifyはHTMLやCSSが編集可能なので、デザイン自由度の高いネットショップサイトが構築できます。
なおカラーやサイズなど3種類の組み合わせまで可能で、最大100パターンまでのバリエーション登録が可能です。
ココがポイント
例)サイズ3種類【S・M・L】 ✕ カラー3種類【赤・青・黄】 ✕ 性別2種類【男・女】だと18パターンのバリエーションという事ですね。
特徴としては、ShopifyがWordPressのように拡張性に富んだサービスになります。
例えば多言語展開が可能なので越境ECに挑戦したい方にはオススメと言えるので、施術者さんが自分の顧客に向けてのネットショップを開設したい場合にはあまりおすすめできないですね。
また日本法人はありますが、サービス開発がカナダということもありどこまでローカライズ出来ているかというと疑問点もあります。
商品の梱包方法について
アパレル販売のネットショップ開設準備が整ったら、次は梱包材などの手配です。
ダンボールなどの梱包材(ダンボール・クッション材・テープなど)は、取り扱う商材によってはネットショップの利益を圧迫するものとなります。
また、ダンボールの大きさや梱包方法によって運送会社の送料も大きく変動する場合がありますので、商材にマッチした梱包材を選ばないと不要なコストが発生します。
ネットショップ開業前に適切な梱包材を用意しましょう。
商品の発送について
ネットショップ開設前に準備が必要なのが、運送会社との契約です。
個人宅への配送業者として基本的にヤマト運輸、佐川運輸、日本郵便の3社のいずれかで行うのが一般的です。
事前に最寄りの営業所に電話して、送り状を入手しておきましょう。
なお送り状作成には印刷出力する方法と手書きの2種類あり、入手先・方法は下記の通りとなります。
プリンタを用意して、印刷出力できるように準備することがオススメです。
まとめ
以上、”施術者さんのネットショップ開業ガイド!店販&ネット販売の重要性”はいかがでしたか?
まずは小規模でスタートするにしても、将来的な展望を見越してショッピングカートの選定を行う事が重要です。
ポイント
- ネットショップ開業時、基本的には特に必要な資格はありません不要。
- ネットショップ開業選択肢としてモール型とショッピングカート型の2種類あります。