こんにちは、ネットショップ開業術のナガイです。
今回は、”食器・カトラリー販売のネットショップ開業ガイド!ECサイト開設サービス比較や運営方法!”です。
食器やカトラリーは、結婚や出産・引越しなどライフイベントが発生しない限り、購入サイクルの低い商品ですよね。
逆説的に考えると、結婚、父の日、母の日などイベントごとに贈答品として商品訴求を行えば、売上全体の底上げを図る事が可能です。
つまり食器・カトラリーを販売する際はオムニチャネルとの親和性が高く、リアル店舗とECサイト両方で情報発信を行う事が重要です。
そこで食器・カトラリー の店舗経営者の方や、窯元の方などで新規に食器・カトラリー販売のネットショップを開業されたい方にむけて、
- 食器・カトラリー のネットショップ現状
- 食器・カトラリー のネットショップ開業・運営方法
について分かりやすく解説していきますね!
ECとは?
またECサイトとはWEB上で商品の販売が行われるサイト、つまりネットショップの事を指します。
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食器・カトラリーのネットショップ現状
食器・カトラリーを販売している大手ECサイトとして、ニトリ・IKEA・無印良品などが挙げられます。
なお食器類を専業で販売しているECサイトでは、テーブルウエアイーストさんが有名です。
テーブルウエアイーストさんの特徴は、圧倒的な安売り販売が挙げられます。
この圧倒的な安売りが実現出来るのには理由があり、陶磁器生産日本一の町である岐阜県土岐市に拠点を構えて窯元から直接商品を仕入れているからです。
そのため個人だけではなく、飲食店など業務用オーダーも多いのが特徴です。
また岐阜県は地理的に国土のほぼ中央に位置しており、”人口重心のへそ”ともいわれてます。
つまり滋賀県を発送拠点として考えた場合、配送効率が良くECサイトを運営する上でアドバンテージの高い環境でビジネスが出来ていると言えます。
そこで例えば沖縄本島にある琉球ガラスの窯元が、ECサイトで個人向けに少量販売などを行うと、どうしても割高になってしまいます。
例えば地勢的に不利なエリアでは商品価格に多少でも送料を含めて、【全国一律】&【○○円以上無料】などネックとなる送料部分に対して積極的な対策が必要です。
食器・カトラリーのネットショップ開業に必要な資格・許可
食器・カトラリーのネットショップを開設する場合、特に必要となる資格や許可はありません。
ただし新規に個人事業主として開業し、食器・カトラリー販売のネットショップを運営したい場合には税務署に開業届の提出が必要です。
輸入食器について
食器類を販売または使用目的で輸入する場合、食品の輸入と同様に厚生労働省検疫所輸入食品監視担当に「食品等輸入届出書」等を届け出する必要があります。詳しくこちら→独立行政法人日本貿易振興機構
開業届とは、個人で新たにお金を生む仕事を始めたら開業準備から1カ月以内に税務署へ提出が必要な書類になります。
食器・カトラリーのネットショップ 開業に必要な資格・許可 | 届出先 | 費用 |
---|---|---|
開業届(個人事業主) | 税務署 | 無料 |
なお個人事業主として事業を開始する際に提出が必要な開業届は、少し難しく分かりづらい書面になっています。
そこでお薦めするのが、簡単な質問に答えるだけで開業届が無料で作成出来る開業freeeです。
開業freeeなら確定申告でメリットが多い青色申告に必要な『青色申告承認申請書』も同時に作成する事が出来ます。
後はパソコンで開業届を印刷して税務署に郵送(2部郵送し、1部控え用で返却してもらいます)するだけでOKです。
※『開業届の提出を忘れていた方!』遅れてもペナルティーはないので、早めに提出を!
食器・カトラリーのネットショップ開業方法
食器・カトラリーのネットショップを開設・運営する方法として、まず2種類があります。
それはモール型とショッピングカート型です。
モール型とはAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなど1つのWEBサイトに複数のお店が出店しているショッピングモール型のネットショップ構築・運営サービスを言います。
一方ショッピングカート型とは、1つのお店単体のWEBサイトでネットショップが構築・運営出来るサービスを言い、base、makeshop、Shopifyなどがショッピングカート型サービスとして有名です。
モール型とショッピングカート型の違いは?
最近では初期費用0円、月額利用料も0円というショッピングカートも誕生しています。
そこでまずはネットショップの開業手段であるモール型とショッピングカート型の主な違いについて一覧にして説明します。
モール型 | ショッピングカート型 | |
出店コスト | 高い | 安い |
利益率 | 低い | 高い |
集客力 | 高い | 低い |
デザイン性 | 低い | 高い |
顧客情報の所有者 | モール運営側 | 店舗側 |
このようにモール型とショッツピングカートでは異なる特徴があります。
これらを踏まえて、貴方が食器・カトラリー商品をネット上で販売したい場合、モール型とショッツピングカート型、どちらで開設するのが向いてるのか判断ポイントを記載しますね。
まずは食器・カトラリー商品をネット上で販売する場合に、モール型が向いてる方の条件です。
モール型での出店が向いてる方
・知名度のある商材を低価格で販売可能な場合
・大量生産された商品を数多く販売したい場合
・売上金額を重視したい場合
・広告宣伝に予算を掛けられる方
続いて食器・カトラリー商品をネット上で販売する場合に、ショッピングカート型が向いてる方の条件です。
カート型での出店が向いてる方
・知名度のない独自商品を販売したい場合
・ハンドメイドなど大量生産できない商品を販売したい場合
・利益率を重視したい場合
なおオムニチャネルの導入という意味では、実店舗運営者に関わらず積極的に売上高を追求するには、モールとショッピングカートの併用運用が望ましいと言えます。
ただしいきなり同時に開始するのは難しいと思いますので、まずはどちらかで開業をはじめましょう。
モール型ECサイト出店時の費用比較!
食器・カトラリーのネットショップ開業方法としてモール型を選択した場合、選択肢としてAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどがあります。
そこで各モールの最安値プランで料金を比較します。
Amazon | 楽天市場 | ヤフーショップ | |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 4,900円 | 19,500円 | 0円 |
販売手数料 | 8%~15% | 10%以上 | 6.5%以上 |
商品点数 | 無制限 | 5000点 | 20万点 |
出店条件 | 個人・法人 | 個人・法人 | 個人・法人 |
備考 | 販売手数料はカテゴリにより異なる | 販売手数料は利用料+決済手数料+ポイント原資他を含む。 | 販売手数料は利用料+決済手数料+ポイント原資他を含む。 |
ショッピングカート型ECサイト出店時の費用比較!
食器・カトラリーのネットショップ開業方法としてショッピングカート型を選択した場合、さらに選択肢として無料カートと有料カートの2種類があります。
無料カートとしてはbase、stores.jpなどが有名です。
また有料カートとしてmakeshop、Shopify、おちゃのこネット、カラーミーなどが有名です。
これら無料と有料での大きな違いは2点です。
注意ポイント
・無料カートは月額利用料が無料だが、販売手数料が高い。
・無料カートは原則として独自ドメインが利用出来ない。
ではこれらを踏まえて、どちらの利用が向いているのか詳しく開設します。
無料のショッピングカートが向いてる方
食器・カトラリーのネットショップ開業方法として無料カートが適しているのは、月間売上高が約20万円以下、年間240万円以下の場合です。
なぜなら月間20万円以上の売上が近い将来見込めるなら、経費の損益分岐としては有料のショッピングカートのほうがお得になるからです。
また独自ドメインを選べた方が、SEO対策や将来的に何かしらの理由で別のショッピングカートに移転したい場合なども対応しやすくなります。
つまりハンドメイド作品を販売する場合や、副業として気軽に食器・カトラリーのネットショップを開業されたい場合に限り無料カートでも良いと思います。
BASE STORES カラーミー おちゃのこネット 初期費用 0円 0円 0円 0円 月額料金 0円 0円 0円 0円 販売手数料 6.6% +¥40 5% 6.6% + 30円 6.6%(税別) 商品点数 無制限 無制限 無制限 100点 独自ドメイン ◯ ✕ ◯ ✕
※カラーミーは独自ドメイン利用時、独自SSLでの常時SSL:月額1,100円発生します
2024年1月18日現在
なお個人の方が少量のハンドメイド作品に限って販売する場合は、minne というサービスが有名です。
minne(ミンネ)はハンドメイド作品のオンラインマーケットです。手作り作品のネット販売が、月額利用料「0円」で行えます。
お金のやりとりはminneが代行するので、初めての方でも安心です。
有料のショッピングカートが向いてる方
食器・カトラリーのネットショップ開業方法として有料カートが適しているのは月間売上高が約20万円以上、年間240万円以上を目指されたい方です。
また一般的にデザインのカスタマイズ性が高いのは有料カートとなります。
ですから将来的に利益がでた際、WEBデザイナーさんなどにデザインを依頼してブランディングを高めたいという場合にも有料カートはオススメです。
makeshop Shopify カラーミー おちゃのこネット 初期費用 11,000円 0円 3,300円 6,600円 月額料金 12,100円 25$ 4,950円 3,300円 販売手数料 3.19%~ 3.4% 4.0%~ 3.5%(税別) 商品点数 10,000点 無制限 無制限 5,000点 独自ドメイン ◯ ◯ ◯ ◯
※上記の初期費用は、独自ドメイン利用した場合の設定費用等が含まれています。
2022年4月7日現在
お薦め第1位 makeshop
MakeShopは上場会社GMOグループの子会社が提供するショッピングカート構築サービスです。
デザインカスタマイズ | ◎ |
Instagram連携 | ○ |
バリエーション登録 (カラーやサイズなど) | 2種類まで |
特徴としては各画面のHTML・CSSが編集する事が可能なので、プロのWEBデザイナーに制作を依頼すれば自由度の高いネットショップサイトが構築できます。
またデザイン性の高いテンプレートも予め用意されているので、ホームページの作成が初心者の方でも手軽にネットショップが作成可能です。
料金体系も契約期間に応じて最大30%割引となります。
お薦め第2位 おちゃのこネット
おちゃのこネットは、高機能かつ低価格なショッピングカートとして有名です。
デザインカスタマイズ | ○ |
Instagram連携 | ○ |
バリエーション登録 (カラーやサイズなど) | 3種類まで |
makeshopと同様にCSSが編集可能なので、比較的自由度の高いネットショップサイトが構築できます。
またデザイン性の高いテンプレートも予め用意されているので、ホームページの作成が初心者の方でも手軽にネットショップが作成可能です。
特徴としてはバリエーション登録機能が豊富です。
例えばでカラーやサイズに他に追加でバリエーションが必要な場合、おちゃのこネット一択となります。
商品点数が5000点以下でよければオススメしたいサービスです。
お薦め第3位 カラーミー
カラーミーショップはmakeshopと同じく上場会社GMOグループの子会社が提供するショッピングカート構築サービスです。
デザインカスタマイズ | ◎ |
Instagram連携 | ○ |
バリエーション登録 (カラーやサイズなど) | 2種類まで |
デザインテンプレートのHTMLやCSSが編集可能なので、自由度の高いネットショップサイトが構築できます。
ただしオプションの料金メニューが多く分かりづらい面もあります。
お薦め第4位 Shopify
Shopify はカナダ発祥、世界175か国、1,700,00店舗を有する世界最大のショッピングカート構築サービスです。
デザインカスタマイズ | ◎ |
Instagram連携 | ○ |
バリエーション登録 (カラーやサイズなど) | 3種類まで |
ShopifyはHTMLやCSSが編集可能なので、自由度の高いネットショップサイトが構築できます。
なおカラーやサイズなど3種類の組み合わせまで可能で、最大100パターンまでのバリエーション登録が可能です。
ココがポイント
例)サイズ3種類【S・M・L】 ✕ カラー3種類【赤・青・黄】だと9パターンのバリエーションという事ですね。
特徴としては、ShopifyがWordPressのように拡張性に富んだサービスです。例えば多言語展開が可能なので越境ECに挑戦したい方にはオススメのサービスと言えます。
ただし日本法人はありますが、サービス開発がカナダということもありどこまでローカライズ出来ているかというと疑問点もあります。
商品の梱包方法について
食器・カトラリーのネットショップ開設準備が整ったら、次は梱包材などの手配です。
ダンボールなどの梱包材(ダンボール・クッション材・テープなど)は、取り扱う商材によってはネットショップの利益を圧迫するものとなります。
また、ダンボールの大きさや梱包方法によって運送会社の送料も大きく変動する場合がありますので、商材にマッチした梱包材を選ばないと不要なコストが発生します。
また、ご存知だとはおもいますが、梱包方法については基本的に食器類が動く隙間を作らないことが基本です。
このあたりはダンボールワンさんのサイトで詳しく解説していますのでご興味ある方は参照下さい。
商品の発送について
食器・カトラリー販売のネットショップ開設前に準備が必要なのが、運送会社との契約です。
個人宅への配送業者として基本的にヤマト運輸、佐川運輸、日本郵便の3社のいずれかで行うのが一般的です。
事前に最寄りの営業所に電話して、送り状を入手しておきましょう。
なお送り状作成には印刷出力する方法と手書きの2種類あり、入手先・方法は下記の通りとなります。
プリンタを用意して、印刷出力できるように準備することがオススメです。
フィルフィメントサービスとは?
フルフィルメントサービスとは、主にネットショップの販売者向けサービスで商品の預かり保管し、梱包、発送までを代行するサービスです。
在庫を保管するスペースがない場合や人手不足、または沖縄や北海道などに拠点を構えている場合には、配送効率を考えてフルフィルメントサービスを検討する価値があります。
一般的にフルフィルメントサービスを利用した場合、独自に運送会社と契約するよりも安い運送料金が提示されます。
なおショッピングカート構築サービスの提供元よりフルフィメントサービスが提供されている場合があります。また基本的に食器などのワレモノでも対応可能です。
サービス名 | 初期 費用 | 月額料金 | メール便 梱包・配送料金 | 運賃割引 | 備考欄 |
MakeShop | 0円 | 4,700円 | 490円~ | ◎ | 梱包料は配送料を含みます。 チラシ封入等も対応可 |
おちゃのこネット | 20,000円 | 3,300円 | 470円+1点10円 | ◎ | メール便は全国一律200円/個 |
確定申告
新規に個人事業主として食器・カトラリー販売のネットショップを開業した場合は、確定申告が必要になります。
確定申告とは、個人事業主の方が1月1日~12月31日までの1年間の営業結果を翌年の2月16日~3月15日の間に税務署に確定申告書を提出する事を言います。
また確定申告書を作成するには会計や簿記の知識が必要になるのですが、お小遣い帳感覚で開業し店舗の確定申告の作成が可能となる、クラウド型と呼ばれる確定申告書が作成出来る会計ソフトをご紹介します。
クラウド会計ソフトとはインターネット上で入力出来るソフトの事で、特に下記はいずれも会計の知識がなくても確定申告書を作成する事が可能です。
それでは早速おススメの3社のクラウド会計ソフトを比較していきます!
料金プラン1 料金プラン2 最安値&人気No1! レシートをスマホで撮影サービス名 初期費用 0円 0円 0円 対応
・青色申告
・白色申告
・青色申告
・白色申告
・青色申告
・白色申告セルフ
年9,680円スターター
年12,936円パーソナル
年12,936円
電話サポート付
年26,400円
消費税申告するなら
年26,136円
電話サポート付
年39,336 円特徴
1年間無料!
簡単に経理処理が出来る
2023年12月値上予定
2023/10/28 現在
まとめ
以上、食器・カトラリーのネットショップ開業ガイド!~ECサイト開設サービス比較や運営方法!はいかがでしたか?
食器類は、どうしても輸送時に割れやすい商材のため、輸送事故が発生しやすい商材です。
そのためECショップ側、配送業者、購入者の3者間で責任の所在が不明確になりがちです。
しかし購入者にとっては、その時の対応次第でお店の印象が変わると言っても過言ではないですよね。
事前にしっかりとした善後策を用意しておく事が大切です。
なお、ヤマトなどは任意保険に加入して発送するという事も出来ますので商材によってはこれらの導入も検討しましょう。
例)加入料(非課税)は最低50円で補償金額は5万円。以降10円増につき補償金額1万円増
ポイント
- 個人事業として新規に食器・カトラリーのお店を開業する場合は開業届の提出が必要。
- 食器は割れ物であるため、梱包方法や保険など善後策が大切。